「日本の現在」を考える3 にっぽんの夏、いじめの夏

(講義時間:約150分)

講義内容

この夏、大津中二自殺事件をめぐって、久しぶりに炎上したマスメディアの“いじめ”祭り…。
七〇年代から、飽きず繰り返される糾弾、反省、謝罪、学校論、社会論…。かつて流行神紙上で、今野敏、中井久夫、諏訪哲二らの言説を踏まえて、当時のいじめ論議をぶった斬った浅羽通明が、十余年を経てほとんどかわらぬ知的状況を総括、知の鉛錘をさらにはるかに、学校論、近代論、人間論の深みへ降ろしてゆく。状況も状況批判もともに相対化してゆく怜悧な知の凄みが味わえる150分!!

※いじめは、「学校」だけが舞台ではありません。リストラといういじめで三万人のサラリーマンが自殺している企業社会のいじめ問題、ドメスティックバイオレンス等家庭のいじめ問題を考える上でも本講義は有益です。

また、尼崎連続殺人死体遺棄事件の首謀者角田美代子の手口は、本講義で提示する「モデル」が有効な分析ツールとなります。

(収録場所 銀座ルノアール 高田馬場早稲田通り店)

レジュメ教材の詳細

浅羽通明先生の講義は、ジャンルを軽々と超え硬難とりまぜた知識情報をふんだんにばらまく自由奔放な脱線を辞さず展開してゆくマシンガントークです!その奔流を楽しみながら、知的論旨の基本線を見失わないチャートが、先生が自身で執筆し幾度もカスタマイズを加えた講義レジュメです。一時間に原稿用紙60枚分しゃべりまくる先生の早口では、よく聞き取れなかったかもしれない人名や書名や引用も、これがあれば確実に確かめられるでしょう…!
今回では、いじめ問題をめぐるこの夏の、また2006年、1993年の新聞、週刊誌など、データ、発言のソースを確認し、皆さんが考察を進めてゆく際の手がかりも多く明示されています。
早くも鎮静化してしまったいじめ問題が、実は、目下進行中の尼崎鬼女殺人遺体遺棄事件を考える場合にも、そのまま通用する社会理論を秘めている点の指摘など、講義にはない論点にも触れています。
今回の特別付録は、先生が最近、一般メディアへ発表した仕事のうち、いじめ問題と関わる二篇、「CIRCUS」誌の連載最終回と、産経新聞書評欄掲載の「このホント出会った」です。後者は、筒井康隆編集『SF教室』を取り上げています。


レジュメの構成

1.ループを始めた日本いじめ年 斎藤環の嘆きと内藤朝雄の怒り

2.大先輩の証言 中井久夫の「いじめの政治学」が指摘するもの

3.『慎治』(今野敏)がやってきた 〜逃げろ!はまれ!というクール日本型「個我」育成計画〜

4.リバータリアン的いじめ理論の台頭ー宮台眞司・内藤朝雄・宇野常寛・高橋源一郎の言論分析

5.コミュニタリアン的いじめ理論の登場ー森口朗『いじめの構造』について

6.もう成長しない日本のいじめ理論はどう展開されるか?
『星空マウス』中園直樹、『いじめと戦おう!』玉間伸啓を読む

7.いじめ報道祭りをあらかじめ繰り込んだ定常型社会は可能か?
齋藤孝「いじめられている君へ」の気になる十行、地獄の釜の蓋があくとき…

8.朝日新聞コラム「いじめられている君へ」に寄せられた著名人のコメント評価及び集計

9.浅羽先生が一般メディアへ発表した論説のうち、いじめ問題と関わる二篇を掲載

・「CIRCUS」誌の連載最終回
・産経新聞書評欄掲載の「このホント出会った」

「独りでいても淋しくない人間となれ」〜自殺寸前の少年少女とサラリーマンへ贈る頭山満の宣託〜(CIRCUS誌コラムから抜粋)

ハイライト

浅羽通明第3回ハイライト1
斎藤環と内藤朝雄の嘆き。ループするいじめ年


浅羽通明第3回ハイライト2
中井久夫の「いじめの政治学」、いじめと権力欲


浅羽通明第3回ハイライト3
いじめられた人に残った最後のプライドと倫理


浅羽通明第3回ハイライト4
今野敏の『慎治』、日本型「個我」育成計画


浅羽通明第3回ハイライト5
宮台眞司、内藤朝雄、宇野常寛のいじめ理論への疑問


浅羽通明第3回ハイライト6
森口朗の「いじめの構造」、人権から武士道へ


浅羽通明第3回ハイライト7
中園直樹「星空マウス」戦後教育の建前を排す


浅羽通明第3回ハイライト8
浅羽通明 いじめ報道祭は「忠臣蔵」論


浅羽通明第3回ハイライト9
宮台眞司氏、内藤朝雄氏、宇野常寛氏のいじめ理論の紹介と疑問、後編。宇野常寛氏の新自由主義的な学級制度解体論は現時点においてアナクロニズムではないか…。
講義時間 レジュメページ数
約150分 14ページ 無料のサンプルレジュメのダウンロードはこちら
テキスト、レジュメ購入費

紙タイプレジュメ

紙タイプレジュメ

600円(税込)

PDFタイプレジュメ

PDFタイプレジュメ

400円(税込)

テキスト+紙タイプレジュメ

テキスト+紙タイプレジュメ

1円(税込)

販売していません

講師紹介

浅羽通明
浅羽通明
講師プロフィール

浅羽通明(あさばみちあき)1959年、神奈川県生まれ。「みえない大学本舗」主催。著述業。81年早稲田大学法学部卒業。著書に『ニセ学生マニュアル』シリーズ三部作(徳間書店)、『天使の王国』『知のハルマゲドン』(小林よしのり氏との共著)『大学で何を学ぶか』『思想家志願』『天皇・反戦・日本』『昭和三十年代主義』(以上、幻冬舎)、『澁澤龍彦の時代』(青弓社)、『野望としての教養』(時事通信社)、『教養としてのロースクール小論文』(早稲田経営出版)、『ナショナリズム』『アナーキズム』(以上、ちくま新書)、『右翼と左翼』(幻冬舎新書)、『時間ループ物語論』(洋泉社)などがある。
また、個人紙“流行神”を発行。“流行神”を購読希望の方は、葉書又はメールで申込可。
申込先:〒170-0002 東京都豊島区巣鴨1-41-7-206 浅羽方 みえない大学本舗
E-mail→ asaba@piko.to

お知らせ

「時間ループ物語論」発売中!『涼宮ハルヒの憂鬱』から『ファウスト』、浦島太郎伝説、夏目漱石『それから』まで。絶望の国を生き抜くための白熱講義全12講。